青年経営者研修塾

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Report

輝く塾生レポート

2026.04.01

立場は人をつくる

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第94®青経塾 塾長
杉本香織 氏
継承 給食事業
オーケーズデリカ株式会社 代表取締役
三重県桑名市

®青経塾で3名しかいない女性塾長の1人。
第94®青経塾 塾長 杉本香織氏の会社オーケーズデリカ株式会社に伺いました。
まず始めに目に入ってきたのは可愛く親しみやすいロゴと女性の持つ柔らかく優しい笑顔で出迎えてくれた杉本氏でした。
穏やかな中にも、しっかりとした芯を持った自信に満ちあふれた姿で暖かく社内へ迎え入れてくれました。

杉本氏が入塾されたのは2008年リーマンショックの年です。
世界的な株価暴落、金融不安、世界同時不況、倒産する企業も多く世界経済が危機的状況だった時です。入塾のきっかけは地元の税理士業をされている塾の先輩からの紹介でした。「社会性のある事業をされている会社だからこそ、もっと社会のために良い会社になるように勉強してみてはどうか?」と声をかけてもらったそうです。
当時、杉本氏は常務取締役という肩書きはついていたものの、お父様が社長、お兄様が専務という家族経営的な会社だったため、自身は相当な甘ちゃんで経営については漠然としか考えていなかったと笑って答えてくれました。
杉本氏にとって入塾した57塾での活動に全く抵抗感はなく、むしろ桑名以外の地で多くの方と出会い、他の世界を知ることができるのが刺激的で、塾活動をやり過ぎてしまい専務である兄からはよく叱られていたそうです。叱られるほど積極的に塾に参加するくらい優秀だったのかという質問に対し、「当時の自分はダメ塾生で、57塾の仲間から甘えたボンボンの自分を指摘され、変われない自分自身が悔しく泣いていた」と振りかえって話していただきました。

そんな杉本氏の大きな転機となったのは、奇しくもお兄様のご逝去でした。
当時社内は父×兄×杉本氏の確執が酷く、兄が父の持っていた代表権を継承しました。代表のお兄様は父親の代よりもさらに事業拡大を目指して日々走り回っていたとき志半ばにしてシンガポールの地で倒れられました。
知らせがあった日、杉本氏は塾日でした。
怖さと不安と悲しみが入り混じる中、自塾57塾鈴木塾長に報告します。
不安がる自分を慰めてくれるものだと思っていた杉本氏は塾長からの言葉に驚愕すると同時に、自身の立場を強烈に突きつけられることになります。
「こんな時だからこそ俺は敢えて厳しい話をする。“もしものこと”を考えておけ。周りは杉本を観ているぞ。社員、銀行、取引先、社会。杉本は経営者にふさわしいのかと観られることになる。しっかりしろ。」
この言葉が、今の芯を持った杉本氏に変える言葉となったのです。
無情にも代表だったお兄様はそのまま還らぬ人となってしまいます。兄を失った家族としての哀しみは相当でしたが、だからこそ、塾長の言葉がはっきりとしっかりと思い出されたそうです。自分が兄の遺志を継いで社長になり、社会から良い会社と思われるようにするんだと覚悟できた瞬間でした。
同時に、父が作ってくれ、兄が繋いでくれたことへの感謝があふれ出てきたと語ります。
代表取締役になった杉本氏に次に訪れた使命は94塾の塾長に就任することでした。新たな塾生を迎え入れ、塾生と共に成長していき、塾生の人生を背負い続けることを決めたのでした。

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そこからの杉本氏の社長としての姿や考えはさらに変化していきました。
「立場は人をつくる」
まさしくこの言葉です。

社業では新規事業を立ち上げ、多角化をどんどん推し進めていきます。
父が作った産業給食、兄が作った学校給食、杉本氏が作った福祉給食、ご主人が手がける食品OEM、そして現在は海外輸出を視野に入れて精力的に動かれています。
「Food is Life」という理念を軸に、食育という考え方のある日本食文化を桑名から日本全国、そして世界へ挑戦されています。
2008年入塾当初の売上は約9億。2026年現在19億まで成長させた杉本氏。
さらに、経済産業省の100億宣言もしているため、計画を全力で遂行中とのことでしたが、しかしその計画は、ただ我武者羅に前へ前へと突き進むだけでなく、環境に感謝し、足元をしっかりと整えていくという「安定と挑戦」を大切にされていました。

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最後に杉本氏に®青経塾の魅力をお聞きしました。
「人生の師と切磋琢磨できる仲間ができること」と力強く伝えてくれました。
杉本氏自身の経験がこの言葉の力強さを裏付けしていることは明らかでした。
「私は創業者は本当に凄いと思う。自分は継承で先代が創って守り続けてくれた資源や環境を使わせてもらっているだけ。でも、そんな資源や環境を0から築いていける人って本当に凄い。そんな自分では経験できないことを塾では色々聞くことができること、そして、多くの刺激をいただいて足元への感謝に気付かせてもらって変化させてもらえることが®青経塾の魅力ですね。」と語ってくれました。

取材者が訪問した時感じた女性らしい柔らかな優しさの中にしっかりとした芯を持つ杉本氏を作ったのは、人生で経験した環境変化や®青経塾での経験が裏付けになっているということだと確信しました。桑名の甘えん坊のお嬢ちゃんから、世界で食というインフラを作り上げようとする経営者へと変えた「立場」。その立場から逃げずしっかりと真正面から受け入れ「変化」していった杉本氏は社会性のある良い会社にすべくまだまだ成長をし続けます。

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